製織技法

三軸組織®

「三軸組織®」は、真っすぐな”たて糸”に対して、二方向からの”たて糸”が斜め四十五度の角度で交差するという複雑な技法で織り上げられる製品です。「三軸組織®」は「組み」という”技”を起源としており、その技法は、遥か奈良の時代に大陸より伝わり、経典を保管する組紐や貴族の正装の装飾品に用いられておりました。それらの品々は、現在も正倉院や法隆寺の宝物館に大切に収蔵されております。

「三軸組織®」は、いにしえの時代に起こった「組み」の”技”とイタリアのトーションレースを織る織機の技術を手掛かりに、西陣の製織機械製作者が独自に作り上げた「大型環状織機」によって生成されています。「三軸組織®」は、幅広い用途、製品に生かされ、様々なシチュエーションにおいてコーディネート力を発揮できる、世代を問わず支持される製品を生み出す”魅力”と”ポテンシャル”を持っています。

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「大型環状織機」は、当社亀岡工場に2台のみ存在する、世界中何処にも無い織機です。従って「三軸組織®」は、世界無二の製織技法により、当社だけが作り出す事のできる織物です。斜め組織りである「三軸組織®」の特徴は、組地が緩まず仕上がりは軽やかな風合いでありながら、複雑に交差する色糸が多彩な色の妙味をかもしだします。

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西陣御召

「西陣御召」は西陣織物工業組合の登録商標(第5028947号)であり、もともと京都西陣一帯で約300年前から織られていたという長い歴史のある先染着尺の総称です。

当社では、ジャガード機という紋織機を導入し様々な文様を織り出す「紋御召」と呼ばれる先染着尺を織り上げる技術を持って保有しております。デザインから製織まで一貫した生産体制をとることで、取引先様の完全オリジナル商品として少量多品種な製織活動を行っております。

和装裂地


当社では、広幅織機により細かなデザインが特徴の和装バックや草履、人形向け裂地を製織しております。
当社が製織する「和装裂地」は、帯や着物向けと異なり、加工用の裂地として製織しており、仕上げ工程を加えることにより付加価値を高め、製品としても加工し易い風合いに仕上げております。
現在は、主に振袖向けバック生地を製織しており、その時々の流行に応じた色目や柄粋を常に作り続け、マーケット動向や各取引先様の要望へ細かく対応する事が可能です。

織り金彩

金彩は、金加工と呼ばれ、友禅染を引き立たせ、より華やかに表現するために、金や銀の箔等を使い加飾する技術です。
当社の「織り金彩」は、独自の織り技法により織り上げた生地に、手作業により金彩を加えるという技法を用いており「織り」と「金彩」 の両方の美しさを表現できることが最大の特徴です。当社独自の「織り金彩」は、加工のし易さからバック裂地や人形向け裂地はもとより様々な用途、製品素材に使用されており、斬新なデザインの帯地として開発もされております。

唐緒緞通

「緞通」とは、中国をルーツとする「絨毯」の総称で厚手織物に属する製品です。
当社が製織する「唐緒緞通」は、極く限られた職人にしか使いこなす事のできない「四重経広巾手機織機」により織り上げられる特別な「緞通」です。 特誂にて撚り上げた経緯の正絹糸を、組紐の最高峰「唐組」の織り技術を用いて、複雑に織り上げることで「雪の上を歩くような」質感が味わえるほどに織り上げます。「唐緒緞通」は、単に「織物」というより「美術品」と呼ぶにふさわしい、格調の高さと重厚感を兼ね備えた”最高の織り人”が創り出す芸術作品と呼べる製品です。

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